開発を進めていた「名寄市ゴミ分別案内 LINEBot」が、市の公式版として導入されることになりました!
北海道名寄市にて、「なよろシビックテック」のメンバーと非公式として開発を進めてきた、ゴミの分別方法を教えてくれるLINEBot「名寄市ゴミ分別案内 LINEBot」が、市の公式版として使用されることが決定しました!
公式版となることの決定をうけ、2021年4月13日に、なよろシビックテックのメンバー・市長・名寄市役所の職員さん・当社代表の市川が集まり、LINEBotの寄贈式を行いました。
「名寄市ゴミ分別案内 LINEBot」とは?
捨てたいゴミを入力すれば、それがなんのゴミに該当するのか教えてくれるLINEBot。
なんと、名寄市では「割り箸」は埋め立てゴミ!
こういった複雑な分別事情に困った、移住者や市民の方々を助けるために「名寄市ゴミ分別案内 LINEBot」は開発されました。
開発の経緯
北海道名寄市は、
居住者の入れ替わりが道内でもトップ3に入るほど多く、かつゴミの分別方法が複雑な街。
そんな事情がありながらも、分別のわかりやすい説明方法が存在しないという課題が、名寄市にはありました。
名寄市のゴミの分別方法について解説された資料は、なんと全部で40ページ。ゴミの分別方法を理解するには、かなりの労力を要されていました。
過去にオープンデータのセミナーで名寄市を訪れた際に、そんな課題の解決に「LINEBot」の使用を提案させていただいたところ、
意見に賛同いただいた市民と行政職員の方々で、ITの力で街の諸課題を解決する団体「なよろシビックテックなよろシビックテック」を結成することが決定。
2019年からシビックテックラボがサポートしながら、課題解決に向けた、市のゴミの分別方法を教えてくれるLINEBot「名寄市ゴミ分別案内 LINEBot」の開発が始まりました。
「名寄市ゴミ分別案内 LINEBot」は、どのように開発され、市の公式化が決定したのか?
「名寄市ゴミ分別案内 LINEBot」の開発を始めた「なよろシビックテック」のメンバーは、なんと全員が非エンジニア。
シビックテックラボからは逐一アドバイスをしつつ、有志で集まった名寄市民の方々が主体となって開発を進めていきました。
本来40ページの資料で解説されていた分別方法ですから、データの量は膨大で、仕分け方法は複雑です。
時には、ワークショップを開催し、ブラッシュアップする時間を作ったり、2人1組でチームを組みながら膨大な量のスプレッドシートを間違いがないかなどチェックしたり、なよろシビックテックのメンバーの方々とシビックテックラボで力を合わせておよそ1年をかけて開発を行いました。
その後、市民の悩みのタネを解決したい!との強い想いで開発された「名寄市ゴミ分別案内 LINEBot」は、その有用性が認められ、市の公式LINEBotとしての導入が決定しました!
ワークショップの講師として登壇した、当社代表の市川博之
2人1組でスプレッドシートをチェックしている様子
寄贈式の様子が名寄市役所のWebサイトで公開されました!
http://www.city.nayoro.lg.jp/photonews/prkeql000002jw62.html
まとめ
これまで、分別方法が書かれた資料とにらめっこしていた新規の移住者方は、これからはLINEBotにその方法を聞くことができるようになりました。
これを機に、小さなことからでも、市民と協働しながらサービスを作って行ったり、デジタル化の第一歩として進めていけると良いなと考えています!
シビックテックラボでは今回のように、地域の活性化やサービス、プロジェクト等を、戦略的に考え実成果を掴むための手助けをさせていただいております。
「プロジェクトの効果を更に高めたい!」「具体的にどうやって行けば良いかわからないのでサポートして欲しい」「効果を最大限に引き出すサービスを一緒に考えてほしい!」
などの悩みやご希望がありましたらお気軽にご相談ください。